2.ボクとミカ

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「マイクは返事してくれそうな気配あるからね」 「お前から見てもそうなんだ。やっぱオレ人気なんだなー!」  豪快に笑い飛ばすように、おかしそうに笑い声をあげる。  ボク以外の動物からすれば、何やら震えてるカラス、みたいになるけれど。  本当に、ミカ以外はいなかった。  ゴミをあさるのは嫌で、だからあまり人間ともあわなかったっていうのあるけれど。  あの日、いつもより少し早めに寝床をでて、公園の近くを散歩がてら歩いていたときに、制服姿のミカと出会ったんだ。
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