3人が本棚に入れています
本棚に追加
同じカラスからも褒められたことなんてないし、人間なんてもっとない。
ありがとう、っていいたくて、思わず鳴く。
「カァッ(ありがとう)!」
子供ならびっくりしそうな鳴き声だけど、ミカはふふっと嬉しそうに笑みをこぼした。
「お礼かな? ありがとう」
決して、ボクに手を伸ばしてくることはないけれど。
風がふいたら、なんだかミカに頭をなでられたような気がして。
首元をすいすいとミカの爪がなでるように動いた気がして。
最初のコメントを投稿しよう!