ボクというカラス

３．ミカからの挨拶

「私はねぇ、これから学校なんだ。カラスくんは何歳なのかなー？　学校とか興味ある？」

　言っている内容は理解できないし、返事もできない。だから、とりあえず首を傾けてみた。

　ミカはやっぱり分からないか、と苦笑いを浮かべた。

　ごめんね。教えてくれたら分かると思うんだけど。でも、ミカは気にせずに話を続けた。

「毎日ね、月曜日から土曜日まであるの。嫌だあ。カラスくんみたいに空飛びたいし、自由になりたいなー」

　その日は晴天だった。だからミカは空を見上げたのかな。