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ミカは笑って手を振ると、小走りで信号を渡っていった。青信号が点滅して赤信号に変わる。
ミカは信号をわたったあと、ふう、と息をついたように肩を上下させて、まっすぐあっち側の道を歩いていった。
「ボクの目、きれいなのかな」
その日、マイクに言ったら馬鹿だろ、と笑い飛ばされたけど、ボクはミカの褒め言葉を大事に大事に胸に抱いていたんだ。
あれから、ボクとミカは、朝でも夜でも会うようになった。
一方的にミカが話して、ボクは聞いてるだけの、はたからみたら、ミカが変な人だと思われそうな形で。
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