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「カアッ(ミカ)!」
「今日もお話しにきたよ」
ミカはボクに近付こうとしない。一応、野生のカラスだからと思っているんだろう。
ボクも必要以上に近づかない。ミカにきらわれるのは嫌だから。
「今日はね……、お昼休みの話をしようかな。面白かったんだよ、グラウンドでね、男の子たちがドッジボールしてたの。高校生にもなってドッジボールだよ? それで、誰がジュースをおごるか、っていうことをかけてたみたいなの」
いつも、そうやって話してくれるミカは楽しそうなんだ。
ガッコウで何があったかを教えてくれたら、ボクもガッコウにいたみたいで、嬉しくなる。
けど、その日はなんだかその雰囲気はすぐなくなっちゃった。
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