5.カラスである事実

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 ガッコウが同じ子だ、ボクは分かった。  普段、この道を歩く人間を観察しているから。 「……ナバくん、おはよう」 「おう、はよ。何やってんの? こんな公園の端っこで」  ナバ、という男の子がミカに近づく。  ボクはミカに近づけないのに。ナバは許される。  こんなときでも、いいなぁと思ってしまう。 「……カラスくんと、交流してた。あはは……」  言葉では笑うけど、目は全然笑っていない。  水というか、潤いをなくして、干からびた砂のようだ。乾いた笑い。
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