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彼の弟分にあたる、ローズ―これまた西洋みたいな名前だけど、バラ園で暮らしていたカラスのことをボクたちはそう呼んでいた―は、人間に殺されたようなものだから。
「ローズが……、バラを勝手に摘んだやつの屋根をフンだらけにして、飼い猫に食べさせたこと、忘れたわけじゃないだろ」
マイク、そんな悲しそうな目をさせてごめん。
彼にとって、ローズはちょっと血気盛んな……、向こう見ずなところのある、明るくて元気いっぱいのいい友人でもあるカラスだった。
――『マイクは俺の兄さんだからな!』
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