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「お帰りなさいまし!」
お帰りなさいまし!と全員が続き 頭を下げる。
一番前の中心に座る 高そうなスーツを着た
眼鏡の男性が そのまま口を開いた。
「佑さん。この度は多大なご迷惑を
おかけ致しました事 心よりお詫びします。
大変申し訳ございませんでした!」
申し訳ございませんでした!と皆さんが
また後に続き 更に床に擦りつけるように
頭を下げる。
いやいやいやいや。
「あ。。あの。止めてください。
すいません。皆さんに迷惑をかけたのは
俺です。本当に申し訳ありませんでした。」
深々と頭を下げると 皆さんは慌てて
いや。マズい。止めさせろ。とアワアワ焦り始める。
春は苦笑いを浮かべながら 俺の肩を抱くと
「佑が謝ると コイツら困っちゃうみたいだから。」
と 頭を上げさせた。
いいのかな。。
でも 確かに皆さん ホッとしたように
顔を見合わせている。
「神宮寺。お前まで どうしたんだ。」
春が眼鏡の人に そう声をかけると
神宮寺と呼ばれたその人は 申し訳なさそうに
春に向かっても頭を下げた。
「坊。申し訳ありませんでした。
京本兄貴から 護衛配置を言いつかり人選したのは
俺です。あの野郎。是非やらせて欲しいっつうんで
入れたんですが。。完全に俺のミスです。
すいませんでした。 」
周りの人達より着ている物や 口調
何より 纏うオーラが違う。
ふと気づくと 一番後ろに 神妙な面持ちで
翔が座っていた。
神宮寺さんが 座っている皆さんのリーダーって
事なのかな。ヤクザの仕組みを知らないから
よくわからないが 確かに皆さん
俺たちくらいか もっと若そうだ。
「あ・・あの。皆さん。もしかして 俺の護衛や
商店街の張り込みをして下さってる方々ですか?」
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