肉豆腐

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チリンとベルを鳴らす。 「修。おはよ〜 後で豆腐貰いに来るから 木綿 いつも通りな。」 佑は自転車の速度を緩め 外でバケツを洗っている 友人に声をかけた。 「おー。佑。おはよ。りょーかい。」 手を上げ 通り過ぎると 俺が見えたのか パン屋のドアが開き これまた友達の崇が ブンブンと手を振っている。 また自転車のスピードを緩めた。 「佑。おはよ。肉団子取っておいてくれる? 取りに行くからね。お願い。」 「わかった。」 オッケーマークを指で作り 通り過ぎる。 道を進む間に 会う人会う人に挨拶をして 路地を入り先に進む。 店の裏に自転車を停めた。 鍵を開けて 中に入り とりあえず湯を沸かす。 仕事を開始する前に必ずコーヒーを淹れる。 今日は何にしようかなぁ。。 棚に入れてあるコーヒー豆が入っている缶を 物色した。 ああ。キリマンがいーかな。 近くの豆販売と喫茶店をやっているとこで いつもコーヒー豆を買う。 ここのマスターは比較的この商店街では新参者。 でも物腰が柔らかく 見た目もイケメン。 いつも若い子達で混んでいて それでいて 地元の奴らも気に入り 繁盛している店だ。 イケメンは癒し。 俺も目の保養8割で通っている。 勿論コーヒーも旨いし 豆も品揃えが豊富で 焙煎の塩梅が好み。
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