運命の悪戯

　仙人に運命を変えられたことに因り比呂志は中２ではなく中１の時に柿崎と聡美と同じクラスになって例のシチュエーションになったが、聡美の告白に対し矢張りがちがちになって答えられず、それっきり、聡美は比呂志に話し掛けなくなり比呂志は聡美に話し掛けることは出来なかった。
　そして中２の時、柿原君と友達になれた事が切っ掛けで人気者になれたものの無二の親友と呼べるまで仲良くなったった柿原君が11月に転校してからは聡美という支柱もないから寂しさから逃れられず面白い面が影を潜めて行き、人気を失って行き、イケてない生徒に成り下がってしまった。
　そして友達もどんどん離れて行き、高校に進学した時にはクラスはおろか学年中見渡しても友達皆無の状態になった。
　そして暗黒の高校時代を過ごし、人間形成で最も大事な時期を完全に棒に振ってしまった。
　お陰で真っ暗な人間としてベンチに座っていたのである。