第四話 かりそめの平和

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 高塚が声高らかに終了を宣言。 「……………………」  一瞬の静寂。  そして、 「うおぉぉぉぉぉ!」 「すげえぇ!」 「なんだよさっきの挙動、初めて見たぜ!」  拍手喝采の嵐が校庭を襲った。  同期たちが、興奮して叫んでいる。中には声も出せず驚愕の表情で固まっている者もいる。  高塚の後ろに控えていた指導員たちも口をあんぐりと開け、唖然としていた。 「まったくお前という奴は。私好みの表情をしていたからなにを仕出かすのかと思えば……大したもんだよ」  高塚は声を弾ませながら蒼へ歩み寄ると、彼の髪をわしゃわしゃと豪快に撫で回した。  彼女は蒼の変化に気付いていたのだろう。そしてそれがどんなものか知りたくなった。蒼の顔がやる気に満ち溢れていたからこそ、あえてこの対戦カードにしたのだ。
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