浴衣と彼女と花火大会

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『もうね、ぶっちゃけ花火大会どころじゃなかったからね!』 電車に乗り込み、どうにか二人分空いていたスペースに華澄ちゃんと座ると、話し始めた。 「何…それ?」 『そういうところだよ…。みんな華澄の浴衣姿見てたからね!モヤモヤするわ、悶々とするわ…。』 「ちょっと待って!悶々…?」 『浴衣だよ?華澄の浴衣姿!もうね、わたし何度押し倒…#♭§&@…。』 「なっちゃん、声が大きい!」 華澄ちゃんに口を押さえられた。 そして、口に人差し指を充て、シーっとする華澄ちゃん。 「分かったから。少し黙ってて…。」 『はい…。ゴメンなさい。(泣)』 怒られちゃった。 ガックリ肩を落とすわたし。 「帰ったらね…。」 耳元に華澄ちゃんの囁く声。 「帰ったら、なっちゃんの好きにしていいから…。」 『えっ…?』 「好きに抱いて…。だから、もうちょっとだけ我慢して。ね…?」 『うん♪』 “やっぱり、わたしの彼女はサイコーだ。” おわり
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