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わたしは、華澄ちゃんの腰に手を回しグッと引き寄せた。
そして、お返しとばかりに、耳元で囁いた。
『キスしたら、華澄ご褒美くれる?』
「ご褒美?わたしが…?」
『うん…。』
「何…すればいいの?」
形勢逆転、華澄ちゃんがオドオドし始めた。
『今ここでキスしたら、華澄、今日泊まってよ、家に。ね…?』
「えっ!お泊まり??でも、着替えとか何も…」
『わたしの貸してあげるから…。それに、遅くにお母さんに駅まで迎えに来てもらわなくても済むよ。』
「それは、そうだけど…。でも…」
『チュッ…んん…』
先手必勝、キスしちゃった。(笑)
「んん……はぁ!ちょっと長い!」
怒られちゃった。
肩、軽くパンチされたし。(泣)
「分かった、泊まる…。」
『本当に?華澄、いいの…?』
「わたしだって、一緒にいたいもん…。(照)」
『ヤッター!ありがとう、華澄♪』
「うん。」
それから、イチャイチャしながら花火大会を最後まで楽しんだ二人。
人混みを掻き分け、どうにか駅まで戻ると、先に華澄ちゃんは家に連絡を入れた。
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