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9/1_登校
「早く!起きて!」
切羽詰まった声と激しい揺さぶりで強制的に目を覚まされた僕の腕を母に手荒く掴まれて、ベットから引き摺る様に階下へ連れて行かれた。
(やっぱり父に怒られるんだろうな)という思いが浮かんだが、いざリビングに到着すると父は居なかった。もう既に出かけている様だったので少しホッとした。どうやら母は父を送り出した後、二度寝して寝過ごしたらしく、慌てて僕を起こしに来たらしかった。
もう今日は歯磨きはしなくて良いと言いながら、強引に着替えさせた僕の口に食パンを二つ折りにして突っ込み、蹴り出すように家から放り出した。
ゾンビの様にフラフラと歩く僕の背後から「ランドセルと、なんか箱っ!」という母の叫びと共にその二つが僕に投げつけられた。
肩ひもが捻じれた状態で背負ったランドセル。手にはガラクタの様な箱ロボット。それをまさしくガラクタを扱う様に引きずりながら登校した。
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