最悪の出会い

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「なかなかできないから、最近、基礎体温をつけ始めたの。今回はだめだったけれど、次回に期待ってところかな。でも、どうして急にそんなこと聞くの?」 「いや、昨日仕事で、子供部屋のインテリアを考えていたから、子供っていいなって思えてさ。俺たちは双子だから、七星の子供は俺の子供みたいなものだろ?まだかなって気になったんだ」 「そうなの?納得。そのお客さんって、例の何度もやり直しをさせてる女の人?」 「ああ、子供部屋は宇宙にした。あとは泥棒の風呂敷柄の部屋に、キープアウトの黄色いテープ模様の部屋だろ、それから・・・・・・」  七星が唖然として見ているのをしり目に、北斗はウィンカーを出して、7階建てのアンティークショップの地下駐車場に入っていった。  外のまぶしい光が天井に遮られ、途端に車内が暗くなる。研吾と七星に夫婦の関係があることを知り、安堵している北斗の顔を隠すのにはちょうど良かった。
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