271人が本棚に入れています
本棚に追加
/184ページ
「なかなかできないから、最近、基礎体温をつけ始めたの。今回はだめだったけれど、次回に期待ってところかな。でも、どうして急にそんなこと聞くの?」
「いや、昨日仕事で、子供部屋のインテリアを考えていたから、子供っていいなって思えてさ。俺たちは双子だから、七星の子供は俺の子供みたいなものだろ?まだかなって気になったんだ」
「そうなの?納得。そのお客さんって、例の何度もやり直しをさせてる女の人?」
「ああ、子供部屋は宇宙にした。あとは泥棒の風呂敷柄の部屋に、キープアウトの黄色いテープ模様の部屋だろ、それから・・・・・・」
七星が唖然として見ているのをしり目に、北斗はウィンカーを出して、7階建てのアンティークショップの地下駐車場に入っていった。
外のまぶしい光が天井に遮られ、途端に車内が暗くなる。研吾と七星に夫婦の関係があることを知り、安堵している北斗の顔を隠すのにはちょうど良かった。
最初のコメントを投稿しよう!