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「きっと、そうよ」
「ああ、母さんの言う通りだ」
「うん、そうだね。きっと」
そんな会話をしているところへ、田舎のおばあちゃんが切り分けたスイカを持って来て、
タケシは縁側で赤い果肉にかぶりつきながら、「こんな風にいっしょにスイカを食べたこともある気がするんだけど、おばあちゃんはあの子のこと覚えてない?」と、尋ねた。
「さて、あの子って誰だろうね? とんと記憶にないね」
おばあちゃんの答えに、タケシは「そっか…」と答えると、「やっぱり僕の思い違いなんだ」と、今度こそ納得をしたようだった……。
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