0人が本棚に入れています
本棚に追加
青年はカメラを持っていた。しばらく彼は、そのカメラで色々な風景を撮っていた。
私は気になって、彼のカメラへと手を伸ばしていた。
「…ん?これ、気になるのか?」
私が手を伸ばしているのに気づいた彼は、私に撮った写真を見せてくれた。
「ほら、さっき君があぜ道を歩いていたときの写真。ちょうど夕日が当たってきれいだろ」
彼が見せてくれた写真は、どれもきれいだった。
「ニャー」
人前では鳴かなかったのに、嬉しくて自然と鳴いていた。
「嬉しいのか?…よかった」
彼もとても嬉しそうに笑った。
最初のコメントを投稿しよう!