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青年はしばらく男性と話をしてから、参拝をして神社の写真を撮っていた。その間、私は木陰で休むことにした。
「こんにちは、ハクヤ。あれ?珍しいね、参拝者来てる。ハクヤが呼び込んだのかな?」
「ニャー」
私が木陰に入って休み始めて少ししてから、一人の女性が私に声をかけてきた。名付け親である鈴木さなえちゃんだった。名付けてくれたこともあり、彼女とはとても仲良しだ。そして、私は肯定するように鳴いた。
「おーい。さなえちゃん、聞こえてたぞ。参拝者は珍しくないだろ」
境内を掃除していた男性は呆れたように、私たちのほうへと来た。それにさなえちゃんは反応して、「あ、おじさん。聞こえてました?」といたずらっぽく笑って男性に言った。
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