バウムクーヘンで午後のひとときを

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そんなこんなで二ヶ月が経とうとしていた。 だんだんと家は荒れ、コンビニ弁当やゴミ、洗濯物が増えて足の踏み場がなくなりつつあった。 多佳子がいなくなってもそれほど家は荒れないだろうと勘ぐっていたが気付けば家も心も荒れている。 寝る布団も何だか痒く感じ寝不足で気だるい毎日が続く。 そんな日々のなかスマホが鳴った。 どうせ矢口だろーーーそう思いながら出ると 「おはよう、隆司」 やっぱり矢口だった。 週に一度のこのイベントに辟易していた。 「なんだよ、矢口。なんの用だ」友達とみるよりもはや多佳子の犬となり関わっている矢口が羨ましく感じた。 てか、何で僕が直接話せない相手に何故矢口は話が通るのか…もどかしい気分だ。それにしても、多佳子の目的はなんなのだろう? 「『どうだ、参ったか~』て多佳子さん言ってるよ」 「なあ、俺、そんなに悪いことしたかな?」 「『あ~まだそんなこと言ってるの?』だって」 「直接話せばいいのに」「『やれやれ同居して何年たった?』って」 あ。--僕はそんなことすっかり忘れていた。詳しい暦は覚えてないけど多分一年は経つだろう。
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