浮遊都市と地街

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浮遊都市と地街

 ミシューは、自らが住む浮遊都市の成り立ちに疑問を持った。  かつて、翼を持った祖の者たちが造り上げた浮遊都市。  彼らは都市を善き者たちの楽園にしようと考えた。  都市の民に悪しき者や罪人が現れれば、その者の翼をもぎ、地上へと落とした。  やがて地上には悪しき者たちの街――地街ができた。  淘汰された民により、浮遊都市は未来永劫、翼を持つ善き者たちの楽園であり続けるだろう。
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