第1話 王様と夢を見る少女

2/7
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
「でも、そんな先輩が何でここに居るんですか?」 女子生徒はソウゴに訪ねた。 「うん、ちょっとスクールアイドル同好会ってどんなのか気になってね」 ソウゴはそう言って資料を見ていた。 「あの、先輩は本気で王様になりたいんですか?」 女子生徒はソウゴに聞いた。 「なれないんて可能性はないからね」 ソウゴはそう言ってじっと外を見た。 「あの、先輩!」 「ん?」 ソウゴに声を掛ける女子生徒にソウゴはじっと女子生徒を見た。 「私に力を貸してください!」 女子生徒はソウゴの片手を握って言った。 「別に構わないよ」 ソウゴは何も聞かずに言った。 「いいんですか?」 女子生徒はソウゴに聞いた。 「俺さ、王様になりたいからさ!王様って分け隔てなく民に力を貸す存在だから」 ソウゴはそう言って女子に笑顔で言った。 「ありがとうございます!」 女子生徒は泣きそうになりながら頭を下げた。 ーーー生徒会室ーーー ソウゴと女子生徒の中須かすみは生徒会室に着て生徒会長に話をしていた。 「残念ですが。新たに1人入っても部活とは認めません!」 生徒会長はそうかすみに言った。 「でも同好会なら二人までOKだったじゃないですか!」 そうかすみは生徒会長に言った。 「頭数を増やしても認められません!」 生徒会長はそうかすみに言い放った。 「頭数じゃないもん。常盤先輩はスクールアイドル同好会の仲間だもん!」 かすみはそう生徒会長に言った。 「本当に頭数じゃないよ!」 ソウゴはそうかすみの前に立ち生徒会長に言った。 「かすみが一生懸命やってるなら王になる俺は手助けをするだけだよ!」 ソウゴはそう生徒会長に言った。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!