夢桜

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わたしは、今夜も知らない男と夜を共にする。 知らない男と身体を交えて、重なって、ゴミのような扱いをされてお終い。 これが、わたしの現実であり地獄の日々だった。 しかし、唯一の楽しみは、食事と寝る事だけだ。 逢瀬が終わり、男は満足げに客室を出て行った。男と交えた布団の上には、大量の札束が散乱していた。 わたしは、逃げるように夢へと逃げ込んだ。 今はいない。 わたしが愛した人を思いながら、眠りについた。
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