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『サンタさんへ
おともだちがほしいです』
今日はクリスマス前日。
ある1人の少女がサンタ宛の手紙に友達が欲しいと書いた。
少女は小学校に上がってから誰にも話しかけることができず、ひとりぼっちだった。
サンタは子供の欲しいものをなんでもくれる。
ならきっと友達だってくれるはずだと、少女は考えたのだ。
次の日になったら友達ができていることを祈って、少女は眠りについた。
その真っ暗な部屋の中に赤と白の大きな人が突然現れる。
その人はベッドでぐっすりと眠っている少女の欲しいものを確認すると、あるものを置いて部屋から消えた。
一度も目覚めることなく朝を迎えた少女は、自分の頭の隣にあるものを見て驚いた。
「くまの、ぬいぐるみ……?」
茶色くてふわふわしている、ごく普通のくまのぬいぐるみ。
でもただひとつだけ普通のぬいぐるみにはないものがあった。
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