魔法図書館

図書館は僕の家から自転車で２０分の距離にある。朝一番に家を出てもジリジリと焼け付く日差しが肌に感じられて、汗が白いTシャツを濡らした。図書館の脇に自転車を停めて中に入るとひんやり涼しい空気が肌に感じられた。僕は家から持ってきた参考書が入ったトートバッグを持って、２階に上った。そこにはテーブルと椅子があって、本を読んだり、勉強をしている人が横何列かに並んでいる。僕は勉強道具を広げると、シャープペンを握って頑張るぞと意気込んだ。だが、連日連夜の寝不足が祟ったのか直ぐに睡魔が襲ってきてウトウトと居眠りをしてしまった。