七竈 ～夏～

ななかまど

　そうなのだ。

　東の後、担任になったのが、槻田なのだ。

「他にも担任持ってない先生居たのに！」
と言いながら、七月は彼に背を向ける。

「前の担任が殺されたなんて、大事件のあと、センシティブになってるクラスの担任に、こんな新米の若造をあてがうなんて。
　校長、どうかしてるわ！」

「……本人の前で言うな。
　ところで、上がっていいか」

「どうぞ！」

　そのままの勢いでつい言ってしまい、仕方ないので、先に部屋へと入っていった。