569人が本棚に入れています
本棚に追加
「……警察に捕まったって、七竈の呪いから逃れられるわけじゃないんだね」
三村がそう呟く。
まあ、考えてみれば当たり前のことだ。
警察で白状してみても、彼らが呪いを解いてくれるわけではないからだ。
林葉は逃げ場もない狭い場所で、なんの対処もできず、ただ呪いにさらされ続けただけではないのか。
「七竈の呪いねえ」
と百花が疑わしげに呟く。
「百花さんは信じてないんですか?」
「七竈の下を掘ったら呪われるって言うんだって?
そんな話だったかなあ」
そう百花は小首を傾げていた。
「だいたい、それなら、死体を掘り返した警察も呪われるんじゃないの?」
最初のコメントを投稿しよう!