疾走する霊

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疾走する霊

   「七月ちゃん! どうしたの!?」  部署ごとに、ばらばらとやってきた警察の人間の中に、隆彦も居た。 「どうしたのって、死体を見つけたの」 と七月が言うと、 「さっきまで、見つけてなかったじゃない!」 と動転しているのか、隆彦は訳のわからないことを言う。 「あっ、もしかして、友達が言ってたっていう変な占い、このことじゃないのっ?」 「このこと?」 「七月ちゃんが死体を見つけたことだよ。  それで、きっと犯人に狙われるんだ」 「待って。  もう通報したし。  なんで死体を見つけただけで狙われると思うの?」
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