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殺された女
なんだって、こんなことに――。
手を引かれて、道を歩きながら、七月は目の前にある槻田の背中を見ていた。
手を繋いだまま、離れられるぎりぎりまで離れて付いていく。
付き合ってたときだって、手なんか繋いで歩いたことないのに。
いや、手を繋いでるっていうか。
これって――
補導されてる?
はた、と気づいた七月は手を振りほどいた。
「なんだ?」
と槻田が振り返る。
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