ゴミ箱の霊

1/20
375人が本棚に入れています
本棚に追加
/204

ゴミ箱の霊

    「くそっ。  やっぱり、あっちのアイスにしておくべきだったっ。  あっちが先に手に当たったのに」 「はいはい」 「なんだ、お前、自分は当たったからってっ」  ゴミステーションの前にしゃがんでいた七月は、聞き慣れた声が近づいてくるのに気がついた。 「だから、半分あげるって言ってるじゃない」 「そういう問題じゃないんだっ。  俺の運気の問題だ!」  またなんか暇なことやってんな、こいつら……。  呑気な彼らと自分の状況を取り替えたい、と七月は本気で願っていた。
/204

最初のコメントを投稿しよう!