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「あなたに そっと 問いかけて」
「ねぇ。今度は、いつ戻ってくるの?」
「うーん、分からない。すぐかもしれないし、3日後かもしれない。1年以上かも・・・。」
あなたは、寂しそうに笑った。
あなたはいつだってそう。私に心配かけないように、気を張っているのかもしれないけれど、それが逆に心配なの。
私のふつふつと湧く何かに、あなたは気付いたらしい。
「最近、全然会えてないもんね・・・。」
「うん・・・」
あなたは、肩を抱いてくれた。
いつも以上に優しくて、でも優しすぎない、ほどよい力で。
「今度帰ったらさ、あそこ行こうよ。気になってたアイスクリーム屋さん。私、あれ食べたいな、チョコミントと、チーズケーキのダブル。クレープに巻いてさ。」
「いいね。私、炭酸水にソーダアイスが乗ってるやつ食べたいな。」
今度はいつ会えるんだろう。
アイスクリームが美味しいシーズンが、過ぎ去っていなければ良いけれど・・・。
「じゃあ、そろそろ私、行くね。」
「うん。待ってるよ。」
私は、また一人ぼっちになった。
でも、もう行かなくちゃ。
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