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“僕は今、幸せだ。”
錦司は思っていた。
ことの始まりは昨日の土曜日のことだった。
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「ねえねえ錦司くん。」
「…何でしょうか?」
錦司がいくのボディガードになってから1ヶ月が過ぎ、時期は5月の下旬を迎えていた。あれから二人はだいぶ親しくなっていた。
この日は二人とも授業が全て終わったので二人で駅まで一緒に帰ろうとしているところだった。
「明日、一緒に遊園地に行かない?」
「遊園地…ですか?」
突然のいくからの誘いに、錦司は首を傾げた。
「ほ、ほら。もうゴールデンウィークは終わっちゃったけど、この前知り合いからちょうど二人分の入場券をもらったからよかったら…って思って。」
「そ、それなら…行きます。」
これは錦司にとって好機到来だった。この片思いの相手と大学以外でプライベートでお出かけできるのが嬉しかったからだ。
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それで、本日に至る。
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