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私は寂しくて、しばらくしてまたうさぎを買ってしまった。
チビと名付けたその子は、くすんだ茶色の一色のうさぎで、見た目だけでなく性格もラビとは全然違っていた。
やたらと人間を怖がって、遊びも付き合ってくれない。
静かに隣に座っているだけなのに、大きな黒い目には、恐怖が浮かんでいた。
あまり怖がられると、興ざめしてしまう・・・。
なついてくれないのでそれなりに付き合おうと諦めたが、庭で遊ぶのは好きだった。
夕方になると、家に入って小屋で眠る。
ラビがいなくなった寂しさを癒してくれるはずだったチビは、突然非業の死を遂げて、私の心に傷を残した。
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