プロローグ

2/2
前へ
/30ページ
次へ
【日が落ちて辺りは薄暗く、アスファルトを強く叩き返すほどの大雨の中、制服姿で雨に打たれている美羽と優。二人は向き合い、見つ合っている】 美羽 「…………優」 優 「……美羽」 美羽 「ねぇ、優。一つ、聞きたいことがあるの」 優 「なに?」 美羽 「…………後悔、してない?」 優 「後悔?」 優 「何に後悔が必要なの?私は私の感情に素直に従っているよ。それより……美羽こそ、いいの?」 美羽 「………………うん。もう帰らない」 美羽 「私たちは、ずっと一緒だから」 優 「じゃあ……」 優 「一緒に行こう」 美羽 「…………うん」 ーーーーーーーーーーーーーーー ニュースキャスター 「続いてのニュースです。○○市△△学校の女子生徒たちが行方不明になっています。行方が分からなくなったのは───」
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加