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【日が落ちて辺りは薄暗く、アスファルトを強く叩き返すほどの大雨の中、制服姿で雨に打たれている美羽と優。二人は向き合い、見つ合っている】
美羽
「…………優」
優
「……美羽」
美羽
「ねぇ、優。一つ、聞きたいことがあるの」
優
「なに?」
美羽
「…………後悔、してない?」
優
「後悔?」
優
「何に後悔が必要なの?私は私の感情に素直に従っているよ。それより……美羽こそ、いいの?」
美羽
「………………うん。もう帰らない」
美羽
「私たちは、ずっと一緒だから」
優
「じゃあ……」
優
「一緒に行こう」
美羽
「…………うん」
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ニュースキャスター
「続いてのニュースです。○○市△△学校の女子生徒たちが行方不明になっています。行方が分からなくなったのは───」
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