お悩みは野良猫にお申し付けください。

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そして、家から五百メートルほど離れたところにある公園に住んでいる、サビ猫のところにつれて行ってくれた。 大きな金色の目を縁取る長いまつげが印象的で、とても賢そうなそのサビ猫の名前はトーティ。 母性本能が強いサビ猫らしく、寂しそうにしていた女の子を慰めに近づいたらしい。 それから、毎日のようにご飯を届けてくれるようになり、今回の依頼を聞くに至ったそうだ。 「ここよ」 依頼者の家まで案内してくれた。 「あの子が依頼者よ。そして、あっちが例のお爺ちゃん」 怪しまれないように少し離れた場所から、家の中をうかがう。 「わかったわ。ありがとう。」 トーティに礼を述べる。 「どういたしまして」 と、満足そうに身体を擦り付けてから帰って行った。 よし、そうしたら仕事は今夜ね。 帰ってあいつにも言わないとね。 そろそろ起きたかしら?
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