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「あの子の居ない屋上で」
あの子の真っ黒なシルエットの向こうに
紺と朱色のコントラスト
地から差し込む陽光が
間の雲にグラデーションを綺麗に描いた
放課後の屋上
余りにも取り留めのない話を散々語って
「サヨナラ」と笑顔で帰った
一体あの子は何しに来たんだ?
話したことも無いクラスメート
あの子がいなくなった屋上で
空を見上げて思い起こす
さて
ここに何しに来たんだっけな?
よく覚えていないが
笑顔がこぼれたので明日あの子にお礼言わなくちゃな
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