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カスミソウ
いつからだろう
キミにしか話せないことができたのは
喜びも、悲しみも、怒りも、楽しみも
キミは分かろうとしてくれた
だから
ボクだって分かりたいんだ
キミがどんなことに苦しんで、どんなことで嬉しくなるのか
もしキミが、誰にも何も言わなくなったとき
ボクが分かりたいのは
『言わないことは何なのか』ってことじゃなくて
それが、『言いたくないこと』なのか、それとも『言えないこと』なのか、っていうこと
キミが言いたくないなら、ボクは聞きたくない
でも、ホントは言いたいのに言えないでいるなら、ボクはそれをどうにかしたいって思うんだ
それくらいボクは、これからのキミの心に寄り添いたい
いつからだろう
キミだけには話せないことができたのは
もしキミの心の中から、ボクという存在が消えてしまっても
ボクは悲しいとは思わない
ボクなんかのことは忘れて、キミの人生を無邪気な笑顔でいっぱいにしてくれるなら
ボクは嬉しいんだ
なんてね、そんな格好の良いことを思えるほど、ボクは強くない
寂しくてどうしようもなくなってしまう
わがままなんだよ、ボクという人間は
最後に、こんな、わがままなボクからのお願いを聞いてほしい
元気でいてね、幸せそうな笑顔をまた見せてよ
これは、キミのことが大好きなボクの、切なる願い
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