対面

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対面

「はぁ!? まさかこいつを拾って帰るってか? つか、ヤブなんかに診せてダイジョブなわけ?」 「ああ、平気だ。見てくれはヘボいオッサンだが、腕は確かだ。俺もガキん頃から何度も世話になってる」 「そういうの、ヤブって言わねんじゃね?」  呆れる京を傍らに、とにかくロープを調達しに行こうと、剛がバイクを取りに走り出した。こんな所でいつまでも長居していては、何かと不味いのは確かだ。パトロール中の警察などに見つかっても厄介だし、もしかしたらこの男に怪我を負わせた誰かが追い掛けて来ないとも限らない。遼二と京に現場を預けることにして、剛がホームセンターへと急いだのだった。 ◇    ◇    ◇
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