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熱情深夜
押し付けられるそれは治まるどころかますます熱を増すようで、服越しでも恐ろしく硬くなっていることが分かる。偶然なのかわざとなのか、ちょうど尻の辺りに触れてくる感覚が堪らない。
「……おい、遼……ムリだろ、それ……」
「何が――無理だって?」
「だから……ンなもん、そう簡単に治まんねえだろっつってんの……!」
「大丈夫、俺の息子だ。その内ちゃんと言うこと聞くさ」
「ンな、クセえジョーク飛ばしてる場合じゃ……ねっだろ……って」
そう言うや否や、紫月はスルリと遼二の腕の中から抜け出して、布団の中へと潜り込んだ。そして下着ごと遼二のスウェットを引っ張り下ろすと、ガチガチに硬くなっているそれを舐め取るように咥え込んだ。
「……ちょッ、紫月てめっ……何……!?」
「いーから、ちょいおとなしくしてろって」
「……ッ! く……そ、こんなん……」
堪らないといったように遼二は顔をしかめ、腹から腰から這い上がってくる強烈な快感に唇を噛み締めた。何よりも紫月が自らこんなことをしてくれることが、信じられないくらい嬉しくもあって、逆らえない快楽に思わず漏れそうになる嬌声を抑えるだけで精一杯だった。
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