嫌われ者たち

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「妊娠したの」 彼女の言葉に僕は固まる。 ついにこの時が来てしまったのか。 「産む…のか…?」 動揺を隠せない様子で聞いてしまった。 こういう時、男はどういう振る舞いをしていいのか、全くわからない。 彼女はそんな僕を見て、ため息まじりに、 「当たり前でしょう。 何寝ぼけた事言ってるのよ」 そう言った。 不安そうな僕の表情を見て、薄く笑う彼女。 「大丈夫よ。立派に子供を産んでみせるわ」
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