6人が本棚に入れています
本棚に追加
それからネコたちは、
ネズミというネズミを殺戮した。
ネズミというネズミを捕食した。
ドブネズミだろうが、
ハムスターだろうが、おかまいなしに。
ただただ獰猛に、ネズミを食い尽くした。
すべては、干支にネコを加盟させたいがため。
ネズミさえ絶滅すれば、ネコが干支に参入できると信じていた。
永い時間が流れ、西暦xxxx年ーーついにネズミは絶滅した。
そう、干支の序列一位ーー『子』の姿はなくなったのだ。
最初のコメントを投稿しよう!