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バスの収納にキャリーケースを預け
ぼくは一番後ろ、窓側の空いた席に座り
窓にもたれかかった…
「隣に座らせてもらおう…」
っ…!
ぼくは隣に視線を向ける
ぼく
早乙女 陽
(サオトメミナミ)
「よ、妖艶先生…っ」
隣に座ったのは大好きな彼だった!
妖艶 魁
(ヨウエンイサオ)
「怪我してないから良いが…
ずっと、会えなくて心細かったぞ。」
ぼくにだけ聞こえる声の大きさで
話しかけられて、心臓が飛び跳ねたっ
ぼく
早乙女 陽
(サオトメミナミ)
「ぼ、ぼくだって…
本当は会いたかったんですっ///」
今にも抱きつきたい…
だけど、後ろの席とはいえ
同級生達が振り向いたら見られてしまう…
心のなかで悶々(モンモン)としてると
さりげなく、手を握られたっ
手までは振り向いても見えないか…
指先を絡められて、ぼくも指先を絡める。
なんか、落ち着いた…
朝が早かったこともあって
バスに揺られてる間に眠くなってきた…
ぼくは再び、窓に
もたれかかって眠りに堕ちる……
§約30分後§
「みなみ…ついたぞ、起きろ…」
ぼく
早乙女 陽
(サオトメミナミ)
「んぅ…!」
ぐっすり寝てた!
妖艶先生に起こされてぼくは
他のみんなと一緒にバスから降りた。
バスの収納から、キャリーケースが
次々と出されていく…
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