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Chapter4・会いにきて SHE NEEDS YOU
Ⅰ） 天国での会話
「たっだいまー！
はあ、今日の会議も社長、かっちょよかったなあ。
なにより、あの翼。今日なんか途中、会議白熱するあまり、CEOったら。
んもう、バサァっとかなっちゃって！
会議室でまさかの翼、完全体！
久々にお目もじしちゃったよ、もう、うっとりだよね？
あれを、CEOのあの翼を白と称するなら。世の花嫁たちのウエディングドレスなんて、泥だな。
白が白を補い、青みを帯びて輝く…ほうっ。
ピーチよ。お前も出世すりゃ、あのお方の あのお姿が拝めるようになるぞ？！
励めよ！」
「えー、励みはしますけどー？
出世の目的がズレ過ぎてて、何と申し上げて良いものか…。」
「バカ、お前、バカ。 全くズレてなど、おらん！
私は、CEOになら、抱かれてもいい。」
「バカはお前や、紫蘇のバカ。
また、そんなこと 言ーてんのか、キモい。
俺様まで、そっちの趣味やと思われたら、どうしてくれる気や。
で、時にピーチくん。君の方は、紫蘇と出来てるって？」
「しゃちょお？！ ぼくと部長だって、出来てません！！」
「当たり前だ。
私がこの身を委ねてもいいと思えるのは、CEOただおひとりです！
だ・か・らあ。妬かないでください、CEO！ きゃっ！」
皆さんもお気付きのこととは思いますが。
ここは 天国。
（株）HeavenホールディングスのCEO、代表取締役社長。
ってことは、このお方は つまりは、
神様 ーーーーー。
その神様に、こんな下ネタジョークを言ってしまえる人が、この世界に、部長以外いるでしょうか。
まして、それを出世の目的だとさえ豪語してやまない。
なんだか、尊敬しそうになって来てしまいました。
部長のこんな変なところまで。
ぼくまで、ズレて来てしまったのでしょうか。
さて、そう言えば。
クリスマス・イヴの事件のその後はどうなったかと申しますと。
実は、うちの紫蘇部長。
『担当変更届』のミラクル以外にも、全くもって鮮やかとしか言いようのない対応をしてくださっていたのです。
そうです、地獄サイドの刺客、（株）HELLリテイリング カップル事業本部主任 墨田氏についての対応です。
なんと。
ことちゃんとは別のアルバイトJK相手に。
未成年とのイケナイ行為に及んでいた、としてケーサツ沙汰。
もちろん カフェにも…て言うか、人間界にいられなくなり、墨田氏 退散。
ことちゃんは、地獄サイドの誘惑から、見事救われたのでした！
あ、もちろん件のアルバイトJKちゃんは、天国サイドからの、と言うか、紫蘇部長からの ハニートラップです、念のため。
その後、ことちゃんとーーー、最近ちょっとご無沙汰のきょうじくんは。
無事、高校を卒業。
人生の新しいステージへと、足を踏み入れました。
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