ナイトプール

真夜中の論争

　学校終わりの週末金曜日。夏限定でオレは部活をサボる。
　駅前で待ち合わせていたネコ友の風太(ふうた)と合致(がっち)し、ホテルへ制服のまま向かった。

＊＊＊

　風太と知り合ったのは去年の夏。わがままな妹の付き添いで、ナイトプールへ無理やり連行された日に初めて出会った。

　黒髪で気の強そうな顔、耳にはダイヤの形をしたピアスが揺れていた。目があった瞬間、どストライクのタイプだった。

　気づけば、その場で風太に告白をしていて、風太はびっくりしながらも受け入れてくれて付き合うことになった。

　その横で妹は、あきれた顔でオレを見ていたが、気にしない。

　それから、何回か一緒にラーメン食ったり、マ○ドを食べに行ったりした。

　風太とは同い年で、すっごく話がよく合う。数学の先生のフ○イスブック見つけたとか、流行っている曲を一つのイヤホンで聴いたりして放課後を一緒に過ごしたりした。

　親友の仲になったけれど、いつしかそんな風太に『抱かれたい』という性欲が生まれる。

　ネットで男同士のエッチを学び、体と心の準備ができて後は風太のを迎え入れる……はずだったのだが……