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真夜中の論争 3
「ちょっ、痛いって! 風太っ!」
風太に手を引っ張られ、プールサイドから端にあるVIPルームに連れ込まれる。
「ふ、ふうた……! 勝手にこんなとこ入ったらさすがに怒られるよ!」
「大丈夫、貸切だから」
振り向きざまに、黒いカードを口元に当てて笑う姿を写真に収めたい。
ほんと、かっこいいな……。
ピピッと黒いカードを扉にかざせば、鍵が開いた。室内は薄暗く、ベッドが中央に一つ置かれている。お互いに水着がパンパンに腫れて、窮屈になって、脱ぎたいと思いつつも風太のタイミングに合わせようと抱きしめながら風太に擦りつけた。
「アカネ、かわいい。ノンケかと思って心配してたけど安心した……」
「当たり前だろ……ふうくんで勃たないはずがない」
風太が水着に手をかけたので、オレも自分の水着に手をかける。水着からポタポタとプールの水滴と先走りが落ちた。
「ふふっ、嬉しいな。じゃあこっからは思う存分……」
「おう! こっから思いっきり……」
「「好きなようにして」」
……ん? なんでハモった??
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