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風太はちゅくちゅくとわざとらしく音を立て、挑発するように欲情した目で見つめてきた。七三にわけた長い髪の毛が目にかかる。髪の毛の隙間から見つめられると身体の奥から熱を感じた。
「お、お願いしま、す……」
顔を真っ赤にして思ってることを素直に言った。風太はオレの指を絡みつくように舐め、指の隙間から覗く、赤い舌に魅せられた。そして、自身は張り詰めるように痛い。
風太はゆっくりと移動しながら背後に座ると、オレの足を大きく開かせた。
後ろからだけど、小さいちんちんは風太から丸見えのはずで、この後、何て言われるのだろうと不安になる。
『女の子みたい』
高校でやったプールの授業。誰にも見られないように、こっそりタオルで隠しながら着替えていた暗黒時代。タオルを取られて言われた言葉。今でも覚えている。一緒のグループにいた大形が大声で言った言葉。
その声はクラス中に聞こえ、全ての目線が一気に集中する。当然、情報は一気に広まった。それ以来、イタズラされることが増え、単位を落とそうが、プールの授業は出席しなかった。
小学校から、プールが大好きだったのに……。
「アカネ……?」
「ん?」
風太の声で現実に引き戻された。ものすごく風太のあたたかい肌を触りたくなって、風太の腕に縋り付き、体重を預ける。
風太はちんちんについて何も触れることなく、指を押し進めた。触れてほしくないと思いつつ、触れられないと悲しい。そんな矛盾した思いが頭の中でいっぱいになった。
「力抜いてね……」
ツプリと指先が後孔へ入っていった。自分の指なのに、動かすのは風太だから変な感じ。これ以上は恥ずかしくて見れない。誤魔化すように風太の首筋へ鼻を押し付ける。
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