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「そうしな。とりあえず今日は、お父さんと先に行ってくるから。あ、美結ちゃん、里宇は今日剣友会(けんゆうかい)だから、好きなだけゆっくりしていってね」
「はっ、はいっ。急にお邪魔して申し訳ありませんっ」
「そんなカタいこと言わないで。想に恋愛感情があったことは驚きだけど、好きになった相手が美結ちゃんで安心してるんだから」
「安心……ですか?」
「想って家族から見ても詐欺とかに遭いそうだから、しっかり者で想のことをよく知ってくれている美結ちゃんが傍にいてくれたら、想は大丈夫だって」
「………」
母さんの言葉に、美結は大きく瞬きをする。
母さんは、美結の良さをちゃんとわかってくれていた。
ここは僕から援護射撃だ。
「美結ってほんと天使だよな。どんなに低く見積もっても天使の生まれ変わり!」
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