2 破壊者

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「やっぱり想……かっこいいなあ……」 そして、どれだけ僕を有頂天にさせるのが得意なのか。 「そりゃ、美結の彼氏ですから? 美結にそう思ってもらえなくちゃ意味ないよ」 「いつも思ってる」 僕が握ったままだった手を、美結がつなぐ形に向きを変えた。 「本当、いつも思ってる……」 「……」 やっと、つないだ手を。 僕が護るのは、美結の笑顔と、つないだ手だ。 はぐれないように、迷わないように。 キミが一人で、泣かないように。 泣きたいときは、僕が傍にいられるように。 誰に誓うでもない。ただ、僕に誓えばいい。 キミも知らない、僕の約束。 キミを幸せにするんだ、と、自分自身に誓った。
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