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「やっぱり想……かっこいいなあ……」
そして、どれだけ僕を有頂天にさせるのが得意なのか。
「そりゃ、美結の彼氏ですから? 美結にそう思ってもらえなくちゃ意味ないよ」
「いつも思ってる」
僕が握ったままだった手を、美結がつなぐ形に向きを変えた。
「本当、いつも思ってる……」
「……」
やっと、つないだ手を。
僕が護るのは、美結の笑顔と、つないだ手だ。
はぐれないように、迷わないように。
キミが一人で、泣かないように。
泣きたいときは、僕が傍にいられるように。
誰に誓うでもない。ただ、僕に誓えばいい。
キミも知らない、僕の約束。
キミを幸せにするんだ、と、自分自身に誓った。
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