2 破壊者

54/56
前へ
/290ページ
次へ
+++ 「じ~」 「用があるんなら入れ。鬱陶しい」 夕方と言うか、もう夜の時間帯。 剣友会から帰って来た里宇が、やたらじとじとした瞳で見て来やがる。 今は僕の部屋のドアを少し開けて、隙間から音声つきでのぞいてくる。 呼ぶとぶすくれた顔で入って来た。 「美結ちゃん呼ぶんならあたしがいる日にしてよ~」 ドサッと僕のベッドに座り込むクソガキ。 「お前がいたら勉強になんねえだろ」 「あたしは想の勉強なんて興味ないもん。美結ちゃんと遊びたいだけ」
/290ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加