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3 邪魔者
「いやー、ついにこの日が来たか……! お父さん、もう思い残すことないよ……!」
「本当にねえ。二人が並んでいるの見るだけで泣けて来ちゃうわ……っ」
美結が僕の家に来た日から三週後の、部活が休みの祝日のこと。
美結のご両親には付き合っていることを悟られている雰囲気だったけど、ちゃんと僕たちの口から挨拶しておかなくちゃ、ということで、美結の家を訪れていた。
ダイニングテーブルに、美結と並んで座る僕。
向かいには美結のご両親。
二人の言葉は、僕が、「美結さんとお付き合いさせてもらっています」と言った途端のことだった。
「おじさん、気が早いです。それは結婚式で言ってくださいよ。おばさん、それには慣れてもらいたいんですが……」
「結婚式‼ いつ挙げるんだい⁉ もう二人の間では決めてるのかい⁉」
「お父さんもお母さんも、頭大丈夫……?」
なんでそこまで話が飛躍する、というくらいの美結のお父さんとお母さんのテンションについていけない僕と美結だった。
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