ど天然彼氏の可愛がり方。－六花の恋・外伝－【完】

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キミは活発で明るくて、小学校四年生から始まった部活ではバスケ部に入ってキャプテンも務めた。

僕も対抗するようにバスケ部でスタメン入りして、六年生は主将だった。

テストの点数、期末の通信簿の成績、表彰状の数、読んだ本の冊数――とにかくキミと僕は何でも競い合った。

理由はわからない。発端は憶えていない。

ただ、キミと競い合うのは楽しくて、キミも僕も、本気で悔しがって、本気で喜んだ。

それは中学でも変わらず、キミと僕は一位争いをするようになった。

中学でもバスケ部で、お互い一年生の後半でレギュラー入りをした。引き分けだ。

そんな僕らのことを、周りは『ライバル』と評するようになった。

ああ、確かにそうだ。僕らはライバルだ。ライバルで幼馴染で腐れ縁だ。